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私の持論にスポーツは健康に悪いというのがあります。
しかし，そうはいってもここ数年，体重は絶好時の15Kｇ増しという状態で，さすがに定期的な運動をやらねばということになりました。
そうなると，以前やっていたようにお金を払ってテニススクールにいけば，もったいないので途中でやめることもないだろうということになりました。
以前スポーツをしていた人間は，どうしても無理をしてアキレス腱などを切る例が極めて多いので，初日は軽くと考えていました。
開始してから30分はよかったのですが，10年ぶりでも結構やれるじゃん，などとちょっと思いはじめ，まあ大丈夫だろうと考えたのが運のつきでした。
クロスでラリーをしていたときです。
コート右側の短めのボールを，ダッシュして打ち返し，前進しすぎたので，後ろに戻ろうと右足に力を入れた瞬間，「ゴキ」という音とともに右足に激痛がはしりました。
ああ切った・・・これでしばらく仕事はやすみかなと変なことが脳裏をかすめました。
肉離れでした。まあ，アキレス腱を切らなかっただけよしとしました。
以後，１ヶ月間は大騒ぎでした。通勤にはタクシーを使ったり，階段ではケンケンで降りていました。
つくづく日本は足の悪い人間には住みずらいことがよく分かりました。
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テニスで再起不能ではと思える負傷をした原因は，現役時に比べて体重の増加以外は考えられないという結論に達しました。
そこで，関節に負担をかけずに熱量を消費するサイクリングを休日にやることにしました。都合がよいことに，茅ヶ崎と江ノ島の間には海岸沿いにサイクリング道路があります。往復14Kmほどを自宅から鵠沼海岸までサイクリングをやることにしました。
効果は抜群で体重が理想的なペースで減少し，現在ではテニスをやっても，特に重たい感じはしなくなってきました。
海岸沿いのサイクリング道路は，当然自転車も走っているのですが，海岸では冬でもサーフィン，そしてジョギングをする人もかなりにいます。もと陸上部としては，太った体は耐え難く，さらなる体重減少のために，ついに４月から走りだしました。
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このため，HALWINの完成はまた遠のいています。
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日曜日の午前中はスポーツとほぼ決まってしまいましたが，天気の良い日はランチを浜辺でとるようになりました。
青と白のビーチパラソル，折り畳み式のチェア，そして肝心の超特大のサンドウィッチ，コーヒー，そしてビール（エビス，シンハー，ピルスナ，etc）を持って浜辺へ出かけます。
まず，小さなシャベルで砂浜に穴を掘り，ビーチパラソルを立てます。妻は海はよいが日焼けは嫌いということで，必ず日陰の場所にチェアを組み立てます。結局パラソルをはさんで，二人がイスに横になり，真ん中に食糧の入ったバッグをおいてランチの準備は完了です。
私の食べるのは，通常のフランスパンの2/3にぎっしりと具の詰まったものなので，ダイエットには，とてもよいとは思えない代物です。これをビールを飲みながら，またコーヒーを飲みながら，延々と食べ続けます。運動で２Kgやせても，あっというまに取り返してしまう感じです。
左手には江ノ島が，前方には烏帽子岩が見え，また海岸では多くのサーファーが休んだり，サーフィンをやったりしていて，それなりに気分は上々です。
先日，前にいたカップルが何やら取り出していると思ったら，何と浜辺でワイン，しかも赤と白の両方を男が持ってきており，女性の要望で赤を開けようとしているではありませんか。驚くべきことに，ワイングラスまで持参しており，男の用意周到さには感心しました。
ワインを飲んだあと，その二人は海辺で抱き合っていましたが，周囲の状況は何も見えていないようでした。まあ，これも青春でしょうが，妻に言わせると，ワインを飲むのなら，50ｍほど離れた場所にあるグランドホテルで食事をした方がよいとのことでした。実に正解だと思います。（6/5/97）
走りはじめて３ヶ月たち，距離も６ｋｍまで何とかのばすことができるようになりました。また，テニスの腕は上達しなくとも，そこそこ運動ができるようになり，すっかり安心していたのが大間違いでした。
スマッシュの練習が終わり，ボレー・アンド・ストロークの練習でのことでした。私は逆サイドのストローク側で打ち合っているときでした。バックハンドの練習をやろうとずっとバックで打っていたのですが，ちょっと左足に力が入ったとたん，またあの「ゴキ」という不気味な音が聞こえたのでした。「ゲゲゲまたやった。」と直観し，すぐにやめましたが，またまた肉離れ，前回は右足，今回は左足でした。これで肉離れ両足制覇，などと馬鹿なことを考えていましたが，これでまたしばらくは階段下りで苦労することになりそうです。
最近は体重がぜんぜん減らずに，疲れがたまっていたようなので，もう少しストレッチをやっておくべきでした。こんなことはあとの祭りですので，とにかく体重を減らす新たな展開が必要です。
目標，あと５ｋｇ減！ (6/29/97)
今日（10月３日），初めて当初の目標であった１０Kmを何とか走ることができました。茅ヶ崎の第一中学校あたりのサイクリングロードにある標識からスタートして，江ノ島を右手に見ながら走り続け，鵠沼海岸のところにあるプールの前までで５Km（正確には，鵠沼橋を渡った先の渚橋の真ん中あたり），そこで折り返してちょっとストレッチングをしましたが，とにかくライフセイバーのある箇所まで戻ることができました。ちょっと小雨で気温も低かったので意外に疲れもひどくなく，やはり何事も継続することが大切であることを実感しました。
はて，左足の肉離れはどうなったのか？
肉離れを起こしたときは，これでまた一月は満足に動けないかと思いましたが，意外なことに二日目には走れないけれども，まあまあ普通に歩けるようになりました。そこでリハビリを兼ねて，次の土曜日に１０Kmほど歩くことにしました。不思議なことに走れない割には，結構歩けるもので，５Kmは思いのほか楽しく歩くことができました。しかし，当日はものすごい猛暑で４０℃近くあり，さすがに目が眩み，危うく熱中症（日射病とかいうようですが）になるところでした。途中の公衆トイレで頭から水をかぶり，またアクエリアスなどを買って水分補給につとめ，１時間４０分ほどで何とか完歩（？）しました。やれやれ１０Km歩いたぞ思っていると，ばったりとテニススクールのコーチに会いました。このコーチはサーファーでもあり，土曜日はサーフィンに興じているという真っ黒な人物です。「明日はこれますか」と聞かれたのですが，さすがに走れないので休むと答えておきました。日曜日はテニスを休み，代わりにさらに１０Kmを歩きました。今度は，初めから頭に水をかぶり，ポカリスウェットの500mlを持ち，飲みかつ頭に掛けながら歩きました。
前回の右足の肉離れに比べ，運動の効果か翌週からはテニスを恐る恐る開始しました。できるだけストレッチングを行い，無理をしないようにこころがけています。何とかごまかしながらテニスは続けています。
７月，８月は真夏でもあり，あまり距離にこだわらず走ることにしました。水を頭からかけ，ポカリスウェットを飲みながら６Kmほどを走りました。もう少し走れるような気がしましたが，無理をして倒れたらいやなので，涼しくなるまでこのメニューを続けました。
９月に入り，徐々に距離を延ばし，面倒なので１０Kmをトライしたところ，案外走れるだけの体力がついていたという結果でした。しかし，10月４日の日曜日は気温が上昇したので，さすがに１０Kmは大変でした。しかし，サイクリングロードを走っている人の基本は１０Km以上ではないかと考えられます。「月例湘南走ろう会」（だと思うのですが）なる団体もあり，多くの人が走っていますが，往復すると同じ人に会いますので，ほぼ同様のメニューではなかろうかと推察されます。大体は私と同じノンビリ走っていますが，やたら本格的な人もいます。
さて問題の体重ですが，恐るべきことに１Kgとして減少していません。真夏に汗だくになったのは無駄だったのか？土日で走った直後は２Kgほど体重が減っていますが，水分と食料を補給すると速やかに現状に回復してしまいます。腹の脂肪の減り具合と，筋肉の増加が均衡が取れているのかとも思いますが，まあ気長に70Kg以下を目指しています。１０Kmの記録の方も，今はただ走っているだけです。筋力体重比がもっと大きくなってから，スピードアップに励もうと思っています。
ダイエットに成功したら，本でも書いてひともうけしようかとも考えています。「スポーツダイエット−飲んで食って走ってやせる」，「究極のテニスダイエット」，「湘南ダイエット」などタイトルが重要です。しかし，妻のように走るのが嫌いという女性が多そうなので，真実を書いたらとても売れそうにありません。（10/7/97）
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